ようこそ。
朝霞暁月です。
「キャラ絵に背景をつけるのが苦手。」
イラストを描いている方の中には、そういうお悩みをもっている方もいるかもしれません。
僕がそんな悩みから解放されたきっかけが、この1枚のイラストを完成させたことでした。
この記事を読み終わるころには、そういった悩みに対して、あなたなりの解決策が見いだせるはずです。
こちらの記事は、『Funart Fragment / 両面宿儺 by 呪術廻戦』を描いた時の作業記録をもとに、デジタルイラストでキャラクターに簡単に背景をつけるやりかたについて、解説しています。
本当に簡単で楽しいやりかたなので、キャラクターイラストに重点を置きつつ背景は簡単に描きたい!という方にオススメの方法です。
どうぞ、最後までお付き合いください。
両面宿儺 Making
目標を掲げる
今回は、キャラクターメインのイラストにいかに簡単に、いい雰囲気の背景をつけるかということを目標とします。
キャラクターイラストは得意でも、背景となると面倒くさいなぁ…と思ってしまうことってありますよね。
でももし、すっごく簡単な方法で雰囲気ある背景をつけられたら…お絵かきがますます楽しくなりますね!
今回掲げる目標は、
簡単な方法でキャラを引き立たせる背景をつける
です。
背景ありイラスト完成図
早速ですが完成図です。
そして使用したのは、CLIP STUDIO ASSETSの無料素材です。
実際に使用した素材は以下の5つ。
CLIP STUDIO ASSETS
今回お世話になった素材を紹介します。
雄牛の頭蓋骨 (bull.skull)
こちらは3D素材です。
まさかこんなのもあるとは…。すばらしい。
人間の骨ブラシ (Human Bone Brush)
うわ~、まさにこういうの欲しかったんだよね。
お宝発掘がとまりません。
燃えさかる炎ブラシ(修正)
背景は炎で決まっていたので、炎を探しにCLIP STUDIO ASSETSへ!
やっぱりいいのがありました。
炎エフェクトセット
自由変形できるのでとても使いやすかったです。
そしてなによりかっこいい。
戦場塵ブラシ / Battlefield Dusts Brush
この素材、大好きでよく使わせていただいています。
戦闘シーンなどにはピッタリ。
制作過程
今回はキャライラストの描き方についてはあまり言及せずに、CLIP STUDIO ASSETを使用した背景のつけ方について説明したいと思います。
とは言ってもやってみればできる程度の内容なので、ここであまり語ることはありません。
ものは試し!
こんな記事で時間を浪費するより、まずは欲しい素材を探しにいってみるのもいいと思います!
ので、この先は読まなくても大丈夫です!
(あまり出来栄え良くないので、できれば晒したくない…)
大ラフ
構図、ポーズ模索→ラフで約3時間。
今回はもうほとんど構図はこういうのが描きたい!ってのが自分の中で決まっていました。
カラーラフ
この時点で向きを逆にすることに。
先ほど紹介した
「雄牛の頭蓋骨 (bull.skull)」を利用して、何となく置いてクリッピングしたレイヤに色を付けでシルエットだけトレースします。
3D素材は角度を変えられるので重宝します。
線画
線画起こします。
このころ、線画を突き詰めてやってて、早くもくじけそうになっていました。
ざっくりしたラフと違って、ものの構造を理解しなければ描けないハードルに直面。
着色
着色。
線画に隙間があると、隙間を囲って塗るツールが使えないことに気づいて苦戦。
隙間を埋めればいいと解説してくださってる方がいて、助かりました。
着色が完了し、影&光つけや色調補正。
背景
背景は炎に決まり。
「炎エフェクトセット」と「燃えさかる炎ブラシ(修正)」を使って一気に仕上げます。地獄の火炎、的なイメージ。
「人間の骨ブラシ (Human Bone Brush)」も後ろに散らします。
メインはキャラクターなので、そんなに描きこみません。
まずは思考錯誤でも、うまくいかなくてもやってみます。
やっていく中で出来ることが増えていきます。
描きこみ
原作をよくみたら、胸や腹にも入れ墨(?)あったね…。危ない危ない…。
あと鼻上もね。
最後に顔の輪郭など細かい調整。ほっぺの目も開かせよう。
まだまだ稚拙ですが、この作品は一旦これで完成、としたいと思います。
振り返り
今見ると全くお粗末な出来栄えですが、自分が「背景って素材を活用していけばいいんだ!」と学んだ経験でもありました。
この作品がきっかけで、キャラクターに背景をつけるということが楽しくて仕方なくなりました。
良かった点や課題点について
■良かった点
・完成がさらに前回より10時間ほど減った…!
・背景まで入れて完成させることができた。
・ガウスぼかしの活用のしどころを自分なりにつかんできた。
・今回は初めて色調補正を効果的に使うことができたと思う。
・着彩に入る前に線画を丁寧に仕上げることが出来た。
・自分的にかなり楽に完成度を高めることが出来た。
■反省点
・和服をもっと細かく研究したい。
・線画を整えるのに時間がかかる。
■次回への課題
・装飾などの描きこみをもっと増やす。
・合成モードや調整レイヤを引き続き使いながら理解していく。
■かかった時間
23時間
ひとこと
絵を描くことができる、それを自由に発表する場がある、というその事実がただ、自分にとっては何よりありがたいです。幸せです。
天上天下唯我独尊。
宿儺は最近出番がなくて寂しいね。
呪術廻戦のキャラを理解するためにコミック全巻買いました。
芥見下々先生の絵がめちゃくちゃ好き。
その後のコミックスも発売日に買いに行っています。
映画も公開初日に観に行きました。
もう普通にファンじゃん。
絵を描くって楽しいですよね
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RT多めのTwitter。僕は絵を描くのも好きですが、他人の絵を観るのも好きです。皆さんそれぞれ個性的で魅力的な絵を描いているので、素敵な絵を見つけた時はどんどんシェアします。新作は週一くらい。
参考動画
絵を描き続けるのって、意外と楽じゃないですよね。
誰に強制されたわけでもないのに、ひたすら描いて、勝手に落ち込んだり、満足したりする。
上達するために最善に道はなにか自分自身で考えて、行動し続けなくてはならない。
でも結局僕が絵を描くことを好きなのって、子どものころに好きで描いていた絵が大人に褒められたことが動機になっていると思うんです。
スポーツもあまり好きではなかったし、本ばかり読んでいた僕が褒められることと言えば絵、くらい。
周囲の大人たちは未熟な僕の絵をいつも褒めてくれた。
「自分は絵が得意なんだ。」
周囲の環境が、僕にそう思いこませてくれた。
この壮大な勘違いが、今も絵を描くことに繋がっているんだと思う。
だからさいとうさんのこの動画、とても共感できました。
読まなくてもいいと書いたのにここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう。